ウェールズの旅;その1
悪魔の橋を訪ねる(Devils' Bridge)-2
いよいよ、悪魔の橋へ
さて6月1日(月)、いよいよ「悪魔の橋」を訪問する日を迎えました。ここから「悪魔の橋」まで、軽便の「レイドル谷(Vale of Rheidol)」鉄道が運行されています。とりあえず駅へ行くと、ホームの端にレイドル鉄道の乗り場がありました。まずは切符を買って、覚えたてのウェールズ語で「ボレダ(こんにちは!)」と車掌さんに挨拶をしました。返事はウェールズ語で「Diolch(ありがとう!)」と早口で言われました。確かにウェールズ語は、街中でも日常的に使われています。郵便局に入ったら、周りはウェールズ語の標示だらけでした。イングランドから来た人からは、「不便だ」との声を聞きました。この鉄道は1902年に開通し、終点の「悪魔の橋」まで約20kmを1時間掛けて走ります。軽便鉄道とあって、線路幅は約60cmです(日本のJRは1m06.7cm)。駅の特別ホームには、マッチ箱のような客車とSLが待機していました。とりあえず、すぐ後ろの窓無しの展望車にのりました。11時に発車した列車は、間もなく緑豊かな郊外を走ります。森と牧場が点在するウェールズの典型的な風景が、線路の両側に開けました。列車が次第に高度を増すと、遥かな下に谷を見降ろします。幾つかの小さな駅を過ぎると、最後の登りに掛ったのかSLのブラストが更に大きく響きます。時々鳴らす汽笛に、向かいの席の男の子がビックリして泣き出しました。祖父らしい男性が、一生懸命なだめていました。

アベリストウィス駅のホームには、狭軌のタンク機関車が待機していました。機関車の後ろの展望車に乗りました。
12時ちょうどに、終点の「悪魔の橋」に着きました。幸い終点の近くに売店があり、昼食用のサンドイッチとミルクを買いました。とりあえず、先ずは近くの「橋」へ行ってみました。深い谷には、現在は3層の橋が架かっています。一番下の石橋が、最古の橋のようです。確かに直下30mの深い谷に、古い橋が架かっていました。とても人間技で無いということで、「悪魔(Devil)の」なる名前を付けたようです。我が日本でも人間技でない構造物に、「鬼の洗濯板」などの名前を付ける例が見られます。「悪魔と鬼」の違いはあっても、洋の東西を問わず人間の発想に違いは無いようです。
列車は、終点の「悪魔の橋」に着きました。駅名には、ウェールズ語の標示も見えます。標高639フィート(約210m)と書かれています。
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